
【試乗記】スバル・レヴォーグ

青い車体に赤いSTIの文字。
今回借りたのはスバルレヴォーグSTI Sport EX。1.8Lターボ車であり、最新のアイサイトXを搭載する。そのアイサイトXを高速道路で試してみた。

車線内をキープしながら定速走行or先行車と一定の距離で走行するのはもちろん、ウインカーレバーの操作のみで自動で車線変更もしてくれる優れもの。
メーター内でそれぞれの機能のオンオフが表示される他、レーンや付近の車の検知状況もリアルタイムに反映される。
また、ウインカーを出せば画面内の自車もウインカーが出るほか、ブレーキランプも表現される。
(絶対にやってはいけないのはもちろんとして)メーターさえ見ていれば高速道路を走り続けられるレベルになっている。
実際に機能を使用してみると、ある程度順調に流れる場面ではもはや人間よりも運転が上手い。
設定速度をキープし、微細なカーブも安定して抜けていく。
途中、対面通行規制があったがそこも何事もないように通過できた。
車線変更はウインカーを出して1〜2秒ほどおいてからゆっくりと車線を移動していく、という感じで人間の運転より丁寧。
ただ、車両が多くなり、車線変更のタイミングがシビアな時や、速度差が大きい車両に頻繁に出会うシーンでは人間の操作の方が周りや同乗者にストレスが無いかもしれない。
個人的には、あくまでアシストとしてその分車線変更時の目視確認を丁寧にしたり、より先を見て危険回避に役立てたり…というふうに確認の余裕を作るための機能として使うのが安心かつ適度な緊張感を持ち続けられると感じた。

ちなみに、車両自体の性能はもちろん高く、高速の合流も余裕でこなし、マニュアルモードに入れて少し引っ張ると(シフトチェンジを忘れるくらいには)気持ちのいいエンジン音を響かせてくれた。
また、ドライブモードの切り替えも出来、コンフォートモードでは明らかに柔らかい乗り心地となり、スポーツモードでは路面の凹凸ひとつひとつを感じ取れるようなダイレクト感を楽しめる。
さすがに狭い道路や駐車場ではボディサイズの大きさを感じることが多く、緊張感もあったが、比較的車体感覚は掴みやすかった。
ボンネット中央に空いたエアインテークによって一瞬感覚を乱させることがあったが、これは慣れの問題だろう。

少し気になったのは、インパネ中央に大きく設置されたディスプレイだ。
ナビやエアコン等を一体で操作できるものになっているのだが、エアコン部分については走行中でも操作感が伝わる物理ボタンが欲しくなった。

とはいえ、自動運転を身近に感じられるアイサイトXとと高い走行性能に心動かされたのは事実。
旅の相棒としてぜひまた選びたい1台だった。
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