
オートハイビームについて考える

たまには真面目な(?)話をしようかなということで、よく不要論を見かけるオートハイビームについて、個人的に思っていることを書いてみます。
オートハイビームは必要か?
愛車であるムーヴキャンバスにオートハイビームが搭載されているのですが、「あると助かる装備」ではあると思っています。と言っても市街地ではよほどの深夜じゃなければ使いませんが…。
自分自身の使い方としては、基本的にはオートハイビームをオンにしていても、ロー/ハイは自分で切り替えます。
と、ここで自分のキャンバスについているオートハイビームの操作方法を軽く紹介します。
①オートハイビームのスイッチをオンにします。
②ライトが点灯している状態で、ウインカーレバーを奥に倒します(ハイビーム状態)。
これでオートハイビームが作動するようになります。つまり、ライトオン(ロービーム)では、オートハイビームスイッチをオンにしていてもロービーム固定で、ハイビームにしたときだけ自動切換えになります。
なのでこの機構だと、ハイビームにしている時に対向車が来たら、仮にローに戻し忘れてもオートハイビームの機能で下げてもらえるというわけです。
ただ、やはりシステムの限界があるのでワンテンポ遅れてローになる感覚はあります。
なので、なるべく対向車の迷惑にならないように自分での切り替えをするようにしつつ、うっかり忘れ対策としてオートハイビームを使用しています。
現行タントで気づいた、まさかの変更
あるとき、1週間ほど現行タントに乗る機会がありました。

夜間走行の際ふと、「あれ…?オートハイビームがオンになってる…?」と気づきました。レバーの位置はロービームのはずなのに。
そう、システムが変わっていたのです。
オートハイビームのオンオフボタンはどこかへ消え去り、ライトスイッチをAUTOにしていると、ライトのオンオフだけでなくオートハイビームも自動的にオンになっているという…。
オートライトの義務化によって、走行中はAUTOかONしか選択出来ません。
で、これオートハイビームを切るにはどうしたら…?と思ったところ、どうやらライトスイッチをAUTOからONに切り替えるとロービーム固定になる模様…。
めんどくさいのでAUTOのままで走っていたところ、なぜか先行車がいるのに瞬間的にハイビームに切り替わるという展開。
なので、せっかくのオートライト機能なのに、夜走るときはAUTOからONに切り替えないといけないという…。
これ、クルマに興味のないユーザーはAUTOのままにするんじゃないかと…。そうなると、ドライバーも意図しないタイミングでハイビームになっている時もあるかと思います。もちろん、対向車や先行車、歩行者がいない道路を走行中に強制的にでハイビームになることで安全性が上がるメリットはあると思いますが…。
他メーカーのシステム作動条件
今のところ、ダイハツ車の操作しか書いていなかったので、他メーカーについても調べてみました。
トヨタ(プリウス):オートハイビームスイッチをオンにし、ライトがオンの状態になると作動
ホンダ(N-BOX):ライトスイッチがAUTOの状態でライトがオンになると作動
日産(サクラ):ライトスイッチがAUTOの状態で、レバーを前に倒すと作動
スズキ(ソリオ):ライトスイッチがAUTOの状態でライトがオンになると作動
マツダ(ロードスター):ライトスイッチがAUTOの状態でライトがオンになると作動(オフスイッチあり)
三菱(アウトランダー):ライトスイッチがAUTO、ライトオン状態のときにウインカーレバーについているスイッチを押すと作動
という感じで、各社大きくは変わらないようで…。ちなみにスバルは何台か見てみたものの、単純な切替ではなく、ハイビームの照射範囲を変更するタイプが採用されていたので、今回は記載していません。
結局どう使えばいいの?
現行車の作動方法を見ると、多くの車種がライトオンと同時にオートハイビームが起動するようになっているようです。そしてカメラで車両や人を認識する都合上、動作はまだまだ確実とは言えない状況です。
そうなると、市街地等のハイビームをほとんど使用しない(できない)場面ではオートハイビーム機能が作動しない状態で走行するのが最善になりそうです。
一方で夜の山間部の道路等、ハイビームが効果的な場面では積極的に作動させた方がいいと思います。
ハイビームが効果的な場面は、多くの場合速度域が比較的高速であったり、回避行動までの猶予が少ない場合が多いです。その中で、危険を回避するためには、ロービームの照射範囲では不足する場合が考えられます(実際、免許取得時や更新時の教本に記載されていた事故事例で、原因の一つにロービームで走り続けていたことが挙げられていました)。
ハイビームを活かしつつ、(あくまでうっかりの)切り替え忘れに備える意味でのオートハイビームの活用を意識していきたいところです。
また、ライトの照射範囲を自動で変更するシステム(先述したスバル車のような)がより多くの車種に広まるのを待ちたいところでもあります。
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